2007年01月21日

「地下鉄(メトロ)に乗って」読みました

昨年末に映画で話題になった
「地下鉄に乗って」を読んでみました。





番宣で見る限り
「地下鉄の出口をでたら、違うところにつながってた」という
ただそれだけのファンタジーかなと思っていたんですが、いい
意味で裏切られました。


簡単な内容は、こんな感じ
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永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。
ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する
父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。
だが封印された“過去”に行ったため……。思わず涙がこぼれ
落ちる感動の浅田ワールド。
────────────────────────────

”地下鉄”という設定が、まずうまいな〜と思うわけですが
あの地下空間は本当に「時間」の経過が、とまったように感じます。

朝も夜も、ぼんやりと明かりがついた駅に、大きな音をたてて
駆け込んでくる”電車”。それは、人々を全く違う場所(空間)に
つれていきます。

外は、雨かどうかもわからない。昼か、夜かもわからない。

そして・・小さな出口に向かうと、そこには入ったときと
全く違う景色が広がっている。


いまだに、地下鉄は苦手な乗り物の一つですが、景色の見えない
地下空間から地上に出たときは、確かに、空間をねじまげて出て
きたように感じます。



「あの時、なぜこんなことを?」という場面は、たくさん
あるわけですが、知るべきでないことも、随分あります。

主人公は、誰がそうさせているのかわからないまま
夢とも現実ともわからない過去の世界をさまよい
──────────────────
兄がなぜ自殺に追い込まれたのか?
父親がなぜ逃げ出してしまったのか?
──────────────────
を知ることになります。

明らかになっていく親の人間らしさに
少しずつ変わっていく主人公。

なんともいえない暖かさを感じる作品でした。
posted by とくぢまん at 21:56| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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