「地下鉄に乗って」を読んでみました。
番宣で見る限り
「地下鉄の出口をでたら、違うところにつながってた」という
ただそれだけのファンタジーかなと思っていたんですが、いい
意味で裏切られました。
簡単な内容は、こんな感じ
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永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。
ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する
父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。
だが封印された“過去”に行ったため……。思わず涙がこぼれ
落ちる感動の浅田ワールド。
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”地下鉄”という設定が、まずうまいな〜と思うわけですが
あの地下空間は本当に「時間」の経過が、とまったように感じます。
朝も夜も、ぼんやりと明かりがついた駅に、大きな音をたてて
駆け込んでくる”電車”。それは、人々を全く違う場所(空間)に
つれていきます。
外は、雨かどうかもわからない。昼か、夜かもわからない。
そして・・小さな出口に向かうと、そこには入ったときと
全く違う景色が広がっている。
いまだに、地下鉄は苦手な乗り物の一つですが、景色の見えない
地下空間から地上に出たときは、確かに、空間をねじまげて出て
きたように感じます。
「あの時、なぜこんなことを?」という場面は、たくさん
あるわけですが、知るべきでないことも、随分あります。
主人公は、誰がそうさせているのかわからないまま
夢とも現実ともわからない過去の世界をさまよい
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兄がなぜ自殺に追い込まれたのか?
父親がなぜ逃げ出してしまったのか?
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を知ることになります。
明らかになっていく親の人間らしさに
少しずつ変わっていく主人公。
なんともいえない暖かさを感じる作品でした。

